社会医療法人大道会 大道クリニックご予約・お問い合わせ ↓
大道クリニック
睡眠時無呼吸症候群(SAS)専門外来

眠りを見つめる。
健やかな明日へ。

いびきや眠気を、ひとりで抱えずに。
検査から治療まで、あなたの眠りに寄り添います。

大阪市城東区木曜 17:00–20:00予約制
眠りのイメージ / 実際の病室ではありません白いリネンと淡いブルーを合わせたホテル調の寝室のイメージイラスト
心地よい眠りへ 眠りから、日々をすこやかに。
よい眠りから、健やかな毎日へ。下へスクロール ↓
01 / 自宅での検査ご自宅での簡易検査呼吸の状態を調べる ↓02 / 1泊の精密検査院内での1泊精密検査施設とPSG検査を見る ↓03 / 治療とサポート自分に合う治療をCPAP・マウスピース ↓
眠りを整え、毎日を健やかに

その「いつもの不調」、
眠りから考えてみませんか。

大きないびき、朝のだるさ、日中の眠気。いつものことと思っているその不調に、睡眠中の呼吸が関係しているかもしれません。大道クリニックのSAS専門外来では、お話を伺うところから、ご自宅での簡易検査、院内での1泊の精密検査、治療後のフォローまで対応します。ご本人の気づきはもちろん、ご家族からの「寝ているときに息が止まる」という指摘も、受診の大切なきっかけです。

01 / 気になる症状

こんなサイン、ありませんか。

ご本人も、ご家族も。
小さな気づきからご相談ください。
☾眠っているとき

夜のサイン

  • 大きないびき・呼吸が止まる
  • 息苦しさで目が覚める
  • 夜中に何度もトイレに起きる
☀朝・日中

朝・日中のサイン

  • 起床時の頭痛・口の乾き
  • 眠っても取れない疲れ
  • 強い眠気・集中しづらさ

眠っている間のことは、自分では気づきにくいものです。いびきの途中で静かになり、その後あえぐように呼吸する、夜中に息苦しくて目が覚める、何度もトイレに起きるといった変化があればご相談ください。朝の頭痛や口の乾き、十分寝たつもりでも疲れが残る、会議中などに強い眠気が出ることもあります。眠気の強さと病気の重さは必ずしも一致しません。強い眠気があるときは、運転や危険を伴う作業を控え、早めの受診をお願いします。

夜のいびきと日中の眠気のイラスト
夜のいびきと日中の眠気のイメージ

眠気がなくても、ご相談ください。

家族から無呼吸を指摘されても、ご本人はよく眠れていると感じることがあります。女性や高齢の方では、眠気よりも不眠、疲れやすさ、気分の落ち込みなどが気になる場合もあります。「太っていないから」「いびきだけだから」と決めつけず、気になる変化をお伝えください。仕事中の居眠りや、運転中に意識が遠のくような眠気は、早めに相談したいサインです。

診察では、こんなことをお聞きします。

普段の就寝・起床時刻、夜中に目が覚める回数、休日との睡眠時間の違い、飲酒やお薬の状況を確認します。ご家族には、いびきの大きさだけでなく、呼吸が止まる、あえぐ、寝返りが多いといった様子を聞いてみてください。いつから症状が続いているか、日中のどんな場面で困るかを簡単にメモしておくと、診察で伝えやすくなります。

02 / 仕組みと原因

眠っている間に、
呼吸が止まる病気です。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、眠っている間に呼吸が止まったり浅くなったりすることを繰り返す病気です。なかでも閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は、睡眠中に舌やのどの周囲の組織が緩み、空気の通り道が狭くなることで起こります。呼吸が乱れるたびに酸素が低下したり、本人が覚えていない短い目覚めが生じたりして、睡眠が途切れてしまいます。呼吸を促す脳の指令が弱くなる中枢性の無呼吸もあり、検査で区別することが大切です。

睡眠中に繰り返される変化
気道が狭くなる↓呼吸が止まる・浅くなる↓酸素低下・短い目覚め↓眠りが途切れる↺ 再び呼吸が乱れ、この変化を繰り返す
睡眠中にこのような変化を繰り返します
通常の気道:空気が前方の気管へ流れる
閉塞した気道:空気の流れが舌の奥で止まる
左:空気が喉頭を通り、首の前側の気管へ流れる状態。右:舌の奥で気道が閉じた状態。後方の食道には空気の矢印を示していません。構造を簡略化した模式図です。

無呼吸と低呼吸は、どちらも評価します。

無呼吸は空気の流れがほぼ止まる状態、低呼吸は流れが弱まり、酸素の低下や短い覚醒を伴う状態です。成人の検査では、原則として10秒以上続く呼吸の変化を評価します。完全に止まっていないから問題ない、とは限りません。判定には測定方法や採用する基準も関係するため、ご自身の録音や時計の通知だけで回数を数えて診断することはできません。

無呼吸

空気の流れがほぼ止まる

低呼吸

空気の流れが弱まり、酸素低下や短い覚醒を伴う

無呼吸:気道が閉塞して気流が止まる
低呼吸:狭い気道から前方の気管へ少量の空気が流れる
理解を助ける模式図です。実際の検査波形・解剖構造とは異なります。

閉塞性と中枢性では、治療の考え方が異なります。

閉塞性(OSA)では、のどが閉じていても胸やお腹は呼吸しようと動きます。中枢性(CSA)では、空気の流れと呼吸の動きがともに弱くなったり止まったりします。心不全などの病気や薬が関係することもあり、両方のタイプが混在する場合もあります。検査では気流と呼吸努力をあわせて確認し、背景にある原因まで考えて治療を選びます。

閉塞性(OSA)

のどが塞がる。胸やお腹は呼吸しようと動く

中枢性(CSA)

呼吸の指令が弱まり、胸やお腹の動きも止まる

閉塞性無呼吸:呼吸運動が続く
中枢性無呼吸:呼吸運動も止まる
理解を助ける模式図です。実際の検査波形・解剖構造とは異なります。
気流と胸・お腹の動き

気流が止まったとき、胸とお腹は動いている?

検査では、鼻・口を通る空気の流れと、胸郭・腹部の呼吸運動を同じ時間軸で見比べます。

閉塞性無呼吸(OSA)

閉塞性無呼吸では気流が平坦になっても胸郭と腹部の呼吸運動が続く波形
気流は止まる/呼吸運動は続く
のどが閉じても呼吸しようとします。胸とお腹が逆方向に動く「奇異性運動」が見られる場合もあります。

中枢性無呼吸(CSA)

中枢性無呼吸では気流、胸郭、腹部の呼吸運動が同時に平坦になる波形
気流も呼吸運動も止まる
呼吸を促す指令が一時的に弱まり、空気の流れと胸・お腹の動きがともに止まります。

説明用に作成した模式波形で、実際の患者さんの記録ではありません。縦軸は相対的な振れ幅です。信号の上下方向は機器・表示設定により異なります。混合性無呼吸などもあり、実際の判定は複数の信号を合わせて行います。

原因① 空気の通り道が、もともと狭い

小さな下あごや後方に位置するあご、大きな舌や扁桃などがあると、眠って筋肉が緩んだときに気道が狭くなりやすくなります。体重が標準でも、骨格やのどの形によって発症するため、肥満の有無だけで判断できません。診察では体格だけでなく、口やのどの状態、鼻呼吸のしづらさも確認します。

原因② 体重・年齢・ホルモンの変化

首や舌の周囲の脂肪は気道を狭める要因です。体重増加に伴っていびきが強くなった方は、その変化をお伝えください。加齢や閉経後の変化も発症に関係します。甲状腺機能の低下など、背景の病気が影響する場合もあります。減量が役立つ方でも、それだけで治療を終えられるとは限らず、呼吸の状態を再評価します。

悪化する条件も、一緒に確認します

仰向けでは舌が奥へ落ち込みやすく、就寝前の飲酒はのどの筋肉を緩めることがあります。鼻づまりは呼吸のしづらさや治療機器の使いにくさにつながります。睡眠薬や鎮痛薬なども種類によって呼吸に影響するため、処方薬・市販薬を含めて確認します。自己判断で中止したり量を変えたりせず、処方医に相談してください。

03 / 全身への影響

眠りのことは、
からだ全体のこと。

睡眠中に呼吸が乱れると、血液中の酸素が繰り返し低下し、短い覚醒によって交感神経が刺激されます。血圧や心拍が変動し、夜間に十分な休息をとりにくくなります。日中の集中力や生活の質に加え、高血圧、不整脈、糖尿病などの持病も一緒に確認することが大切です。睡眠不足や別の病気で似た症状が出ることもあるため、検査結果と日々の体調の両方を見て判断します。

01眠り・日中の生活

睡眠の分断、眠気、集中力の低下

02血圧・心臓

高血圧や心房細動などとの関連

03全身の健康

心血管・脳血管疾患などとの関連

CPAPと長期の健康

CPAPの使用と長期の健康に関する研究

2025年に公表された30研究・1,175,615人の統合解析では、CPAPを含むPAP療法を使っている人のほうが、追跡中に死亡するリスクが低いという関連がみられました。使っている人を「1」として、使っていない人のリスクを表すと、次のようになります。

PAP療法を使っている人を1とした比較(括弧内は95%信頼区間)
評価項目使っていない人の相対的なリスク
すべての原因による死亡約1.6倍(1.4〜1.8倍)
心臓・血管の病気による死亡約2.2倍(1.4〜3.4倍)

ここでいう「リスク」は、追跡中の死亡の起こりやすさを比較したものです。一定期間内に死亡する人数の割合や、あなた自身の死亡確率がそのまま1.6倍・2.2倍になるという意味ではありません。観察研究の影響が大きく、治療以外の違いも結果に関係する可能性があります。無作為化比較試験だけでは死亡減少は確定していません。研究資金:ResMed。

数値の計算方法・研究の詳細

原論文のPAP使用群/非使用群のハザード比は、全死亡0.63(95%信頼区間0.56–0.72)、心血管死亡0.45(0.29–0.72)です。上の倍率は比較の向きを逆にし、1÷0.63=約1.6、1÷0.45=約2.2と計算しました。逆向きの95%信頼区間は、それぞれ約1.39–1.79、約1.39–3.45です。

Benjafieldら/Lancet Respiratory Medicine 2025 ↗
長期にわたる観察研究

長期観察でも、CPAP治療群で
心血管死亡が少ない結果。

男性を対象とした約10年間の観察研究では、心筋梗塞・脳卒中による死亡の発生率は、未治療の重症OSA群で1.06、CPAP治療群で0.35でした(100人年あたり)。

未治療の重症OSA群
1.06
CPAP治療群
0.35

単位:件/100人年。同じ人数を同じ期間追跡したときの発生頻度を比較する指標です。群間比較 p=0.0008。無作為に治療を割り付けた研究ではなく、群の背景の違いが影響する可能性があります。

Marínら/Lancet 2005 ↗

治療は、毎晩の眠りを整えることから始まります。続けやすいマスクや設定を一緒に調整し、血圧・血糖・体重などの管理も続けながら、長期の健康を支えていきましょう。

強い胸痛、突然の息苦しさ、片側の手足の麻痺などがある場合は、SAS専門外来の予約日を待たず、救急要請を含めた対応が必要です。いつもの眠気と異なる急な体調変化についても、睡眠時無呼吸のせいと決めつけずにご相談ください。

知っておきたい合併症と、生活への影響

高血圧・治療抵抗性高血圧

呼吸が止まるたびに交感神経が刺激され、血圧が上がりやすくなります。夜間に血圧が下がりにくい、朝の血圧が高い、複数の薬でも血圧が安定しない場合には、睡眠中の呼吸も確認する意義があります。

心房細動・心臓への負担

酸素の低下や胸の中の圧力の変動は心臓に負担をかけます。OSAは心房細動などの不整脈、冠動脈疾患、心不全との関連が知られています。心不全では中枢性無呼吸が混在することもあり、循環器の治療とあわせた評価が必要です。

脳血管疾患

OSAは脳卒中との関連も報告されています。血圧、血糖、脂質、喫煙など複数の要因をまとめて管理することが大切です。睡眠時無呼吸の治療だけで脳卒中の予防が保証されるわけではありません。

糖尿病・代謝への影響

繰り返す酸素低下や睡眠の分断は、血糖の調節に関わる仕組みに影響します。OSAと2型糖尿病は併存することがあり、体重管理や糖尿病治療を並行して行います。CPAPを始めても、糖尿病の薬が不要になるとは限りません。

集中力・気分・日常の安全

睡眠が分断されると、注意力や判断力が落ち、仕事や運転に支障が出ることがあります。疲労感や気分の落ち込みを伴う場合もあります。強い眠気がある間は運転を控え、治療後も眠気が残るときは睡眠不足や別の原因を確認します。

関連があることと、すべての方に合併症が起こることは同じではありません。症状・持病・検査結果を合わせて評価します。

04 / 検査・診療の流れ

相談から、検査、治療へ。

症状や持病に合わせて、
必要な検査をご案内します。

自宅で鼻の気流センサーと指の酸素センサーを装着して眠る簡易検査のイラスト
簡易検査(自宅での睡眠呼吸検査)のイメージ。センサー構成は機器により異なります。
ご自宅での簡易検査

いつもの寝室で、
眠っている間の呼吸を記録。

簡易検査は、携帯型の機器で鼻の空気の流れや血液中の酸素の状態などを記録する検査です。通常は脳波を測らないため、睡眠の深さまで調べる精密PSGとは役割が異なります。ご自宅で行える検査から、一人ひとりに必要な評価につなげます。


CPAP導入までの分岐図を見る ↓

簡易検査と精密PSGの違い

確認すること簡易検査精密PSG
検査する場所ご自宅当院では院内で1泊
呼吸・酸素の状態記録します記録します
脳波・睡眠の深さ通常は記録しません詳しく調べます
位置づけ呼吸の乱れを評価睡眠と呼吸を合わせて評価

簡易検査の結果が軽くても、症状が続くときは。

簡易検査は負担が少ない一方、目が覚めていた時間も記録時間に含まれることがあり、呼吸の乱れが実際より少なく見える場合があります。センサーが外れた、普段より眠れなかったといった状況も結果に影響します。陰性や判定不十分でもOSAが疑われる場合は、精密PSGで確認することが推奨されています。検査を受けた日の睡眠の様子も、結果説明の際にお知らせください。

脳波・鼻の気流・胸腹部の動き・指の酸素を記録するPSG検査の装着例
説明用イラスト。実際の人物・機器・装着方法とは異なります。

精密PSGでは、複数の情報を重ねて読み取ります。

鼻のセンサーは空気の流れ、胸とお腹のベルトは呼吸の動き、指のセンサーは血液中の酸素の状態を記録します。さらに頭部などの電極で脳波や眼の動き、筋肉の活動を調べ、眠っている時間と覚醒している時間を区別します。心電図や脚の動きも評価に用います。1つの数値だけを読む検査ではなく、呼吸、酸素、睡眠の変化がどのように重なっているかを確認します。

持病によって、初めから精密検査を選ぶこともあります。

重要な心肺疾患や神経筋疾患がある方、低換気が疑われる方、強い不眠がある方などでは、自宅の簡易検査だけでは評価が難しい場合があります。すべての方が簡易検査から順番に進むわけではありません。ご自身で検査方法を決める前に、これまでの病歴や服用中のお薬をお伝えください。医師が安全性と診断に必要な情報を考えて、検査の順序を提案します。

受診の準備と、検査後のご案内

Webまたはお電話でSAS専門外来をご予約ください。受診前にWEB問診をご入力いただくと、症状を事前に整理できます。お薬手帳、健診結果、他院での検査結果があればご持参ください。診察で症状や持病を確認して検査を選び、記録を解析した後に結果と治療方針をご説明します。検査の装着方法、返却方法、結果説明の日程は受診時にご案内します。

CPAP導入までの流れ

受診からCPAP導入までの流れ

検査の実施状況と結果を確認し、次のステップをご案内します。

受診・診察症状・持病・これまでの検査結果を確認
まだ検査を受けていない方
簡易検査を実施
簡易検査を実施済みの方
持参した結果を確認
簡易検査のAHIを確認
AHI 30以上(回/時)
CPAP導入を検討症状・適用条件を確認
AHI 30未満(回/時)睡眠時無呼吸が疑われる場合
精密PSGへ ↓

上の「精密PSGへ」に該当する方は、以下へ進みます

精密PSG院内で1泊し、睡眠と呼吸を詳しく調べる
AHI 15以上(回/時)
CPAP導入症状・検査所見・適用条件を確認
AHI 15未満(回/時)
その他の治療を相談口腔内装置(マウスピース)、生活習慣の改善など

このページでは、分かりやすさのため検査の呼吸イベント指数を「AHI」と表記しています(単位:回/時間)。簡易検査は主に記録時間、精密PSGは実際に眠っていた時間をもとに計算するため、同じ数値でも意味が異なる場合があります。

数値のみで治療は決まりません。CPAPの保険適用には、日中の強い眠気・起床時の頭痛など生活に支障を来す自覚症状や、検査所見などの条件があります。AHIが低くても症状が続く場合は、別の睡眠障害を含めて評価します。持病によっては初めから精密PSGを選ぶ場合があります。

基準の参考:厚生労働省 令和8年度診療報酬 C107-2 ↗
05 / 精密PSG検査室

1晩の眠りを、
院内で丁寧に調べます。

クリニック全体の施設案内 ↗
ベッドと検査機器を備えた大道クリニックのPSG検査室
PSG検査室(写真は一部補正しています)
1泊2日

専用の病室で、睡眠を記録。

1泊の検査を、落ち着いて受けていただくために。大道クリニックにはSASの入院検査を行う病室があります。来院後に検査の説明とセンサーの装着を行い、夜間の睡眠を記録します。翌朝にセンサーを取り外し、結果は後日の診察でご説明します。入退院の時間、持ち物、食事や入浴、服薬については予約時にご確認ください。眠れなかった場合も、記録の状態を確認したうえで医師が判断します。

来院・装着→就寝・記録→翌朝・終了
夜間のサポート

検査中のご相談について。

入院検査中は当直技師が波形などを確認します。困ったことがあればスタッフへお知らせください。

検査のご相談はこちら ↓

1泊検査の前に確認しておくこと

ご予約時・来院前

入院と退院の時刻、お食事や入浴のタイミング、寝間着などの持ち物は、検査のご案内に沿って準備してください。普段の睡眠時間や仕事の都合、肌が弱くテープでかぶれやすいこと、夜間にトイレへ行くことなども事前にお伝えいただくと、当日の準備に役立ちます。睡眠薬を含む服薬は、検査のために自己判断で変更しないでください。

就寝中・翌朝

センサーを付けると、普段より寝返りがしづらく感じたり、寝つきに時間がかかったりすることがあります。気になることはスタッフにお伝えください。トイレなどで移動するときも、機器を無理に外さず声をおかけください。翌朝に記録を終了しても、その場ですべての結果が確定するわけではありません。波形を解析した後、医師が結果と今後の方針をご説明します。

06 / 検査結果と費用

数字の意味を知り、
治療を一緒に選ぶ。

睡眠検査では、主に「呼吸が何回乱れたか」と「酸素が何回下がったか」を調べます。それぞれを表すのがAHIとODIです。数値の意味を知ると、ご自身の状態や治療の目的が分かりやすくなります。

AHI

呼吸が止まる・浅くなる回数

AHI(無呼吸低呼吸指数)は、睡眠1時間あたりに、無呼吸と低呼吸が合わせて何回あったかを示す数値です。

無呼吸は空気の流れがほぼ止まること、低呼吸は流れが弱まり、酸素の低下や短い覚醒を伴うことです。成人では、原則として10秒以上続く変化を数えます。

例えば、6時間の睡眠で合計120回なら、AHIは20回/時。1時間に平均20回、呼吸が乱れたという意味です。呼吸が止まった秒数を表す数値ではありません。

ODI

血液中の酸素が下がる回数

ODI(酸素飽和度低下指数)は、1時間あたりに、酸素の値が一定以上下がった回数を示します。

この酸素の値がSpO₂(酸素飽和度)です。血液が酸素をどの程度運べているかの目安で、指などに付けたセンサーで測ります。

例えば「3%ODI」では、SpO₂が96%から93%になるような、3ポイント以上の低下を数えます。ODIが20回/時なら、その低下が1時間に平均20回あったという意味です。4ポイント以上の低下を数える「4%ODI」もあるため、結果を比べるときは基準を確認します。

結果の見方

回数と酸素の下がり方を確認

AHIとODIは、同じ数値になるとは限りません。呼吸が乱れても酸素が大きく下がらない場合があり、測っているものが異なるためです。

酸素については、ODIだけでなく、SpO₂がどこまで下がったか、低い状態がどのくらい続いたかも確認します。

さらに、日中の眠気、睡眠の質、持病、ご本人の困りごとも合わせて判断します。数値だけで治療を決めず、CPAPや口腔内装置などの選択肢を一緒に考えます。

簡易検査と精密PSGでは、計算に使う時間が違います。

精密PSGでは脳波から実際に眠っていた時間を確認し、AHIを計算します。簡易検査は通常、脳波を測らず、記録時間などを使って計算します。このページでは分かりやすさのため、簡易検査の呼吸の指数も「AHI」と表記しています。

簡易検査では、起きていた時間が含まれることで数値が低めに出る場合があります。数値が低くても症状が続く場合は、精密PSGで詳しく調べます。ODIも検査機器や解析方法によって計算に使う時間が異なるため、検査方法を確認して読み取ります。

重症度と、保険適用の条件は別に確認します。

成人OSAの重症度は一般にAHIが5以上15未満を軽症、15以上30未満を中等症、30以上を重症と分類します。診断では症状や関連する病気も考慮します。CPAPを保険で始められるかは、重症度の名称だけでなく、検査の種類、所定の検査値や症状などの条件に基づいて医師が判断します。他院の検査を受けたことがある方は、結果をご持参ください。

費用は、検査・入院・治療の内容に応じてご案内します。

簡易検査と1泊の精密検査では、検査内容や必要な診療が異なります。費用は自己負担割合や入院の内容、検査の追加、治療の種類などによって変わります。CPAPは保険診療の条件を満たす場合に機器を貸与し、使用状況や治療効果を継続して確認します。定期受診や機器の管理にかかる費用を含め、事前に受付や診察時にご確認ください。

治療を続けるうえでの保険制度上の取扱いは、使用状況や診療内容によって異なります。使用時間が短いことだけを理由に、ご自身で機器を返却したり治療をやめたりしないでください。まずは使いにくい理由を確認し、調整の方法と今後の診療について相談します。

費用の目安(健康保険3割負担)

金額は一般的な概算です。詳しくはご予約時にお問い合わせください。

検査・治療概算
簡易検査約2,700〜3,300円
検査料・判断料の目安。診察料等は別途
精密PSG(1泊入院)約20,000〜35,000円
入院内容により変動。食事・差額室料等は別途の場合があります
CPAP継続治療月額約4,000〜5,000円
診療内容・管理料・加算等により変動

保険適用の条件、自己負担割合、追加検査などによって費用が変わります。上記はお支払い額を保証するものではありません。

07 / 治療の選択肢

あなたに合う方法で、
眠りを支える。

持続陽圧呼吸療法

CPAP治療

マスクとホースを使うCPAP治療のイメージ
CPAP治療のイメージ(説明用イラスト)

CPAP(シーパップ)は、就寝時にマスクを着け、機器から送られる空気の圧力でのどの通り道を開いた状態に保つ治療です。通常の空気を使うもので、酸素を補う治療とは異なります。中等症から重症のOSAを中心に用いられ、無呼吸やいびき、日中の眠気の改善が期待できます。適応は検査値や症状などから判断します。使っている間に効果を発揮するため、毎晩、睡眠時間全体を通した使用を目指します。

口腔内装置

マウスピース治療

上下の歯に装着する口腔内装置と下あごを前方へ保つ仕組みのイラスト
口腔内装置の一例。下あごを前方へ保つ仕組みの模式図です。形状・調整方法は装置により異なります。

マウスピース(口腔内装置)は、眠るときに下あごを前方へ保ち、気道を広げる治療です。軽症の方やCPAPが使いにくい方などで選択肢になります。歯やあごの状態によって適さない場合もあるため、歯科での評価が必要です。作製を行う歯科医療機関については、受診時にご案内します。作製後も、装着感だけでなく治療効果の確認が大切です。

生活習慣の改善

暮らしの中でできること

体重管理、睡眠時間の確保、就寝前の飲酒を控えることは、治療を支える取り組みです。仰向けで悪化する方は、横向きで眠る工夫が役立つ場合があります。鼻やのどの状態によっては耳鼻咽喉科などでの評価を検討します。生活改善だけで十分かどうかは人によって異なります。症状が軽くなっても、自己判断でCPAPやお薬を中止せず、医師にご相談ください。

歩く・食事を整える・横向きで眠る生活の工夫
運動・食事・睡眠習慣を整えるイメージ

マスクにも、いくつかの選択肢があります。

鼻を覆うタイプ、鼻の入り口に当てるタイプ、鼻と口を覆うタイプなどがあり、顔の形や鼻づまり、口からの空気漏れに応じて検討します。顔に強く押し付けるほど効果が高くなるわけではありません。横になったときの密着や寝返りのしやすさも確かめ、無理なく使える組み合わせを探します。最初に合わなくても、調整できることがあります。

ほかの治療を検討する場合

口腔内装置や体位療法のほか、扁桃の腫大など、気道が狭くなる部位に応じて耳鼻咽喉科での治療を検討することがあります。手術や舌下神経刺激療法などには個別の適応があり、すべての方が対象になるわけではありません。こうした治療の検討が必要な場合は、専門の医療機関への相談を含めて方針を考えます。当院での実施を一律にお約束するものではありません。

08 / 日々のケア

続けやすさを、
毎日の習慣に。

CPAPは「何時間使えば終わり」という治療ではありません。基本は毎晩、眠っている時間全体をカバーすることを目指します。昼寝のときも使用について確認しましょう。装着が気になって寝つけない場合は、起きている時間に短く練習する方法もあります。最初から完璧を目指すより、困った点を早めに共有して調整することが、継続への近道です。

01 寝る前に

機器を安定した場所に置き、吸気口をふさがないようにします。ホースとマスクの接続を確認し、寝る姿勢で装着感を調整してください。加湿器を使用する場合は、水の種類や補給方法について機器の説明書と医療機関の案内に従います。鼻づまりや皮膚の痛みがあるときは、無理に締め付けず相談しましょう。

02 眠っている間に

寝返りのたびにホースが引っ張られないよう、置き方を工夫します。大きな空気漏れや目に当たる風が気になる場合は、マスクの位置を確かめてください。夜中に外してしまうことが続く場合、苦しさや乾燥、圧迫感などの原因が隠れていることがあります。次回の診察で、どんなときに外すかを共有してください。

03 起きたら

機器を停止してマスクを外し、説明書に沿って洗浄や乾燥を行います。お手入れの頻度や方法は部品ごとに違います。自己流の薬剤や高温処理を使わず、劣化や破損に気づいた場合は機器の提供元へご相談ください。使えた時間だけでなく、よく眠れたか、日中の眠気はどうかも振り返ると治療の参考になります。

使いづらいときの相談ポイント

空気漏れ・顔に跡が残る

マスクのサイズやクッション、装着の位置を見直します。ベルトを強く締めるだけでは、かえって隙間や皮膚への負担が増えることがあります。普段の寝姿勢で確認し、交換の必要性も含めてご相談ください。

鼻づまり・鼻や口の乾燥

鼻の病気や口からの空気漏れ、加湿の設定などを確認します。鼻づまりがあると口呼吸が増えて使いにくくなるため、症状をお伝えください。加湿器を追加・調整する場合も、機器の使い方に沿って進めます。

圧が気になる・寝つきにくい

装着に慣れる練習や、圧の立ち上がりに関する設定などを検討します。息苦しさを我慢する必要はありません。治療圧を自己判断で下げたり、機器を放置したりせず、具体的な感覚をお知らせください。

お腹が張る・痛みがある

送られる空気を飲み込んでいる可能性などを考えます。圧やマスクの影響を確認しますが、別の病気が原因のこともあります。強い痛みや長引く不快感がある場合は早めに医療機関へ連絡してください。

使っていても眠気が続く

使用時間、空気漏れ、残っている呼吸の乱れを確認します。睡眠不足、薬の影響、別の睡眠障害なども検討します。「機器の数字が良いから大丈夫」と決めつけず、日中の眠気や生活への影響をお伝えください。

受診では、データと生活の両方を振り返ります。

毎晩どのくらい使えたか、漏れが多くないか、呼吸の乱れが残っていないかを確認します。体重や血圧の変化、睡眠時間、仕事や生活での困りごとも大切な情報です。遠隔モニタリングは使用データの把握を助ける仕組みで、体調の変化をすべて自動で判断するものではありません。調子が悪いときは定期受診日を待たず、医療機関へ連絡してください。

09 / よくあるご質問

受診前の、
気になること。

相談しながら疑問を解決する医師と患者
医師への相談のイメージ
Q.いびきがあれば、睡眠時無呼吸ですか?

いびきだけでOSAとは限りません。一方で、いびきが少なくても無呼吸がある場合があります。呼吸停止の指摘、眠気、持病などを確認し、必要な検査を選びます。

Q.検査には必ず入院が必要ですか?

簡易検査はご自宅で行えます。さらに詳しい評価が必要な場合は、院内で1泊のPSG検査をご案内します。すべての方が両方の検査を受けるわけではありません。

Q.CPAPはずっと続ける必要がありますか?

継続が必要な方は多くいらっしゃいますが、体重や病状の変化によって再評価する場合もあります。中止できるかは症状だけで決めず、検査や診察で確認します。

Q.検査や治療は保険で受けられますか?

所定の条件を満たす検査・治療は保険診療の対象です。自己負担割合、検査内容、入院の内容などによって費用が異なるため、予約時や診察時にご確認ください。

Q.やせていても検査を受けたほうがよいですか?

あごや舌、扁桃などの形も関係するため、やせている方にもOSAは起こります。呼吸停止の指摘や眠気などがあれば、体格にかかわらずご相談ください。検査が必要かは診察で判断します。

Q.精密検査で眠れなかったら、結果は出ませんか?

眠れた時間と記録の質を確認し、診断に十分な情報が得られたかを医師が判断します。眠れなかったという感覚と、脳波で確認する睡眠時間が異なることもあります。普段と違う点をお伝えください。必要に応じて追加の評価を検討します。

Q.CPAPは酸素を吸う治療ですか?

通常は室内の空気に圧力をかけ、のどを開いた状態に保つ治療です。酸素濃度を高める在宅酸素療法とは目的が異なります。別の病気によって酸素が必要な場合は、医師が個別に判断します。

Q.毎晩使う必要がありますか?

CPAPは使っている間に効果を発揮します。使用しない夜は呼吸の乱れが戻ることがあるため、原則として毎晩、睡眠時間全体での使用を目指します。短い時間しか使えないときも、そのまま中断せずご相談ください。

Q.旅行や出張には持っていけますか?

一般に持ち運んで使用できます。宿泊先の電源や置き場所、航空会社の持ち込み条件、海外での電源仕様などを事前に確認しましょう。機器の説明書や提供元の案内に沿って準備してください。

Q.市販のいびき対策用品で治りますか?

いびきが静かになっても、無呼吸が改善しているとは限りません。市販品だけでは睡眠中の酸素や呼吸の状態を評価できないため、必要な検査の代わりにはなりません。口腔内装置も歯科で適応や装着状態を確認します。

Q.スマートウォッチで通知が出ました。受診すべきですか?

通知は相談するきっかけになります。結果や記録を見せていただくと参考になりますが、機器の測定だけでは診断できません。逆に通知がなくても、呼吸停止の指摘や症状があればご相談ください。

Q.仕事帰りに相談できますか?

SAS専門外来は木曜17時から20時まで、受付は19時30分までです。予約制のため、Webまたはお電話で受診日をお取りください。休診や担当変更などは、予約時または公式サイトでご確認ください。

Q.子どものいびきも同じ基準で考えますか?

成人と小児では判定の基準や原因、治療の考え方が異なります。このページの成人のAHI分類をそのまま当てはめず、小児科や耳鼻咽喉科へご相談ください。扁桃やアデノイドの大きさが関係することもあります。

Q.受診時には何を持参すればよいですか?

マイナ保険証などの受診に必要なものに加え、お薬手帳、健診の結果、過去の睡眠検査結果をお持ちください。他院でCPAPを使用している方は機種や使用状況が分かる資料も役立ちます。必要な書類は予約時にご確認ください。

10 / 担当医師

担当医師のご紹介

小川 修平おがわ しゅうへい

自然光が差す木のテーブルにノートとグリーンを置いた相談空間のイメージ
イメージ画像/実際の院内ではありません

資格・指定医

  • 日本内科学会 総合内科専門医
  • 日本内科学会 認定内科医
  • 日本呼吸器学会 呼吸器専門医
  • 日本喘息学会 認定専門医
  • 身体障害者指定医(呼吸器)
  • 難病指定医
11 / ご予約・アクセス

気になる眠りを、
まずは相談することから。

SAS専門外来は予約制です

Webまたはお電話で受診日をご予約ください。

Web予約・空き状況を見る →

木曜日・各枠1名/祝日・休診日を除く

受診前のWEB問診

症状や睡眠の様子について、受診前にWEB問診へのご入力をお願いします。入力が難しい方は、来院時にスタッフへお声がけください。

WEB問診に進む

外部の問診サイトが別のタブで開きます。診察の予約は、上の「Web予約」またはお電話で別途お取りください。

06-6961-5151 ☎

お問い合わせ:平日 9:00–17:00 / 土曜 9:00–12:00

診療時間・アクセス

大道クリニックの外観
外観写真は背景・色調などを補正しています。
診察
毎週木曜日 17:00–20:00
受付
17:00–19:30
所在地
〒536-0023
大阪市城東区東中浜1丁目4-25
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アクセス・交通案内 ↗

休診・診療変更は、お電話または公式サイトでご確認ください。

成人のOSAについての一般的なご案内です。検査・治療は診察結果に基づいて個別に判断します。

参考情報・医療情報について

施設・診療案内:大道クリニック公式サイト(2026年10月確認)。PSG検査室の写真は既存公式サイトの写真をもとに寝具・机上・色調を補正しています。その他の人物・検査図は説明用イラストです。

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